「同性婚」の制度化がいよいよ日本でも進んできているのですが、ネットでチラホラみかけるのが「同性婚なんて見るのも嫌だ!」「同性婚に反対!」という声。
筆者は同性愛者ではないですが、令和の時代になっても一部で残っている、こういう日本の時代遅れで保守的な思想を見ると「気持ち悪い」と思わざるを得ません。虫唾が走りますね。
同性婚に反対している気持ち悪い層はどこにいるのでしょうか?以下記事で書きましたが、近年では「民度が低い」と一般人から忌避される傾向にあるTwitterの匿名アカウント等で頭のおかしい主張を見かけます。
現行の法律婚が完全に時代遅れになり、現代の多様なライフスタイルに対応できていないのは明らかであり、立場のある有識者の方々は同性婚に肯定的な意見を持っている人が多いです。多くの一般人は同性愛者ではないので同性婚のニュースに興味が無い人も多いですが、個人の自由選択と豊かなライフスタイル/生き方が当然となった現代では、同性愛者でなくても「豊かで自由な社会の実現のために同性婚に賛成」というのが現代のマジョリティのコンセンサスと言えます。
細かいルールは検討しなければならないのは当然として、世界の流れから見ても「同性婚は認めればいいだけ」という話なんですよ。
同性婚。認めればいいだけ。簡単なこと。反対意見の真意は想像つく。でもこの流れは止められないし、止める必要もない。
— Keisuke Honda (@kskgroup2017) February 4, 2023
現在、EU加盟国27ヵ国のうち、
— 一ノ瀬文香 (@ichinoseayaka) January 20, 2023
同性婚できる国 + 同性婚に準ずる権利がある国 = 21ヵ国。
同性婚(同性カップルへの異性カップルと同様の婚姻に関する法制化)がある国は14ヵ国で、
・ベルギー
・デンマーク
・ドイツ
・アイルランド
・スペイン
・フランス
・ルクセンブルク
・マルタ
・オランダ
では、こんな時代に敢えて個人の自由を妨害するような主張・意見をしている気持ち悪い層は一体どんな人達なのでしょうか?
本記事ではSNSで見かけるちょっと痛い人達を紹介していきたいと思います。
同性愛という愛のありかたは個人の自由でありそれを理由に差別されるべきではない。デートすれば良いし、ウェデングすれば良いし、一緒に住んで助け合えば良い。しかしそれを国家が法的婚姻制度で保護することは全く別の問題だ。生殖可能性がない以上、現状国家が保護すべき利益が見当たらないからだ。
— 石埼学 (@ishizakipampam) February 3, 2023
少子化を理由に同性婚を反対する者と、命の大切さを理由に安楽死を反対する者の頭の悪さは似ている
— 🌍世界の安楽死ニュース🌎 (@AnrakushiNews) January 22, 2024
結婚を反対されたからって同性愛者が異性を選んで子供作ることはないし
安楽死を反対されたからって死にたい者が生きようとすることはない#国は安楽死を認めてください
多いのは「婚姻=生殖→国力」と考えている昭和脳老害です。
彼らは「国民は結婚によって子供を作り人口増することで国家に貢献する」「その対価として国家は国民に対して出産や育児への公的な経済支援を行う」のが結婚という仕組みであるため、子供が期待できない同性婚は結婚を認めべきではないと主張してるんですよ。
ね?馬鹿でしょ?令和の時代に未だにこんなことを言ってるんですよ、この人達。
我々はお国のために子供を作っているわけではありません。個人の自由意志が重視される現代において明治昭和の価値観を持ち出されてもねぇ・・。
そもそもの話として、婚姻という制度は大昔からあり、「子供の父親を決めること」を目的に制定された制度なんですよ。
父親を決める目的は、それによって奴隷とか貴族とかの身分が決まるからです。つまり父親の身分特権を子供に引き継ぐための制度だったわけです。現代では身分制など無いので当初の目的は形骸化しています。
そして、出産や育児に対する支援なんてのは、明治以降の近代になってから後付けされた仕組みに過ぎないんですよ。たかだか最近100年の話であるにも関らず、「結婚は生殖が目的です!」なんて言ってる人間は歴史を勉強していない馬鹿という事です。
実際、人間の歴史を見ても、実は同性婚が認められていた時期の方が遥かに長いんですよ。
イギリスの近代を16世紀からとすると、イギリスが同性愛を死刑だと定めたのは1533年だからね。同性愛者に対する死刑は1861年まで続いた。
— OMeGa (@Omg69bwO) February 6, 2023
スウェーデンは1944年まで同性愛が違法だった。マレーシアは近代民主主義国家だけど同性愛者は20年の懲役。
同性愛は近代国家が特に禁止してきた。
同性婚を認めた場合、婚姻制度の意味が「次世代を育成する人間の負担を考慮して様々な支援を行う」ためのものから、「愛し愛される能力のある人間をそうでない人間よりも優遇する」ためのものに変わってしまう。それは結婚できない人間にとっては社会を変えてしまうことに等しいだろうと思う。
— すずもと (@aruto250) February 4, 2023
さらに気持ち悪いのは非モテの劣等感ですね。
昭和脳と言っていることは似てますが、彼らの本質は歪んだ気持ち悪いルサンチマンです。要は現代的な価値観である「結婚=自由恋愛の帰結」としてしまうと、モテない自分が結婚できないから文句言ってるわけです。ダサすぎて笑うしかないですよね。
彼らは昭和の価値観が大好きなんですよ。なぜなら、皆婚制度的な文化があったので、非モテでもパートナーが獲得できたからです。この手の人種は非常に気持ち悪い。「非モテ全員に女を割り当てろ」とか言ってるんですよ。うげーって感じですよね。
既に現代では皆婚文化なんて無いので、同性婚を認めるか認めないかに関わらず、「結婚=愛し愛される能力のある人間をそうでない人間よりも優遇する」になっているんでよ。彼らは頭が悪い上に劣等感に溢れてるから、そういった現実を直視できないんでしょう。
では、自由でリベラルな現代に合わせた婚姻制度はどのような形であるべきでしょうか?個人的な意見を述べます。
・婚姻は誰とでも出来るべき(同性、近親、未成年、犬猫などのペット、二次元嫁、ヤシの木など何でもOK)。
・婚姻と人口動態の問題(少子化等)は分けて考えるべき。
・戸籍制度、姓名を辞めるべき。
上述したとおり、現代では結婚はセレモニーとしての意味しかありません。お国のために結婚するのではなく、個人の自由と豊かな人生のために結婚するのです。
同性、近親、未成年、犬猫などのペット、二次元嫁など何でも許可すればいいのでは?
犬と結婚したい?ヤシの木と結婚したい?別にいいのでは?個人の自由ですよね。何の問題があるんですか?
むしろ日本が世界に先駆けて動物と結婚を積極的にやれ
— スキゾイドくん (@doctor_anan) March 29, 2023
現代では結婚はセレモニーでしかない
猫と結婚
AI結婚
二次元嫁と結婚
ヤシの木と結婚
全て認めて逆に世界に文化を輸出しろ
君ら日本人はいつも同性婚やトランス男性やら世界に追従するだけ
自ら新しい価値観で世界を牽引する意識が足りない https://t.co/PLNRJg7Pau
そして、婚姻と人口動態の問題(少子化等)は分けて考えるべきでしょう。
「結婚すれば出産する。出産すれば人が増える。だから結婚を推奨しよう」なんてのは明治・昭和時代の考え方で、現代の多様なライフスタイルが反映されていません。実際に現代ではDINKS激増や晩婚化で子供を作らない夫婦が増えているのです。
出産の形も今後の社会は劇的に変わっていきます。既に精子提供や体外受精や代理出産は当然のように行われていますし、これからの未来は人工子宮や遺伝子編集も当然のように使われるようになる。「オスとメスが結婚してセックスして国民が増える」なんて考え方は完全に時代遅れなんですよ。人口動態の問題(少子化等)に対する対策は婚姻とは別に、もっと子供に対して直接的に行うべき(結婚や出産に対する支援は廃止し、育児自体に対する支援を拡充する等)でしょう。
「伝統的な家族観」を守る為に、個人個人が存在しているわけでは無いしなぁ。
— グリーン蒼山 (@0323Step) December 13, 2018
結婚して子供つくらない人々なんて山ほどいる。
少子化対策するなら、結婚(制度)と子育ては分けて考えるべき。そもそも結婚しなくても、子供つくれるし子育てできるわけでね。
なお、直近の少子化問題については、婚姻制度とは関係ないという話を以下でしています。実は少子化対策は無駄ですし、そもそも少子化は問題ではないです。
さらに戸籍制度、姓名制度も時代遅れなので廃止すべきでしょう。中間共同体が破壊され核家族化し個人主義となった現代では、「家系」とか「戸籍」とか何の意味があるのかって話ですよ。
日本の戸籍や姓名は複雑なため、IT分野でも人の管理でコストがかかる要因になっています。もっとシンプルな形にした方が良いです。
同意
— スキゾイドくん (@doctor_anan) February 4, 2023
結婚や戸籍みたいな時代遅れの制度は不要なんだよ
いっそのこと姓名とかも辞めてマイナンバーの番号を名前にしてしまえばいい
そうすれば染みついてる時代遅れな価値観も次第に薄れていくだろうし、様々な情報システムの構築・管理コストも大幅に下がって効率的な社会になる https://t.co/0qARsBB5pc
以上となります。
大多数の共通認識として「同性婚には賛成」という意見が大半であることは、2020年に実施された「同性婚に関する意識調査報告書_公刊版.pdf」で証明されています。数年立った現在ではさらに増えていることでしょう。
くれぐれもSNSで反対意見を垂れ流している気持ち悪いマイノリティには近づかないことをオススメ致します。
※引用:Marriage for All Japan (https://www.marriageforall.jp/)
Copyright © 東京スキゾイド