【大胆予想】2050年どうなる?将来性あるのは"頭の良い"ブルーカラー

 

 

それではブルーカラーや肉体労働者はどうなるのでしょうか?2050年を大胆予想してみましょう。

 

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2050年の仕事

・ホワイトカラーの仕事は壊滅的に減少する

・ブルーカラーの仕事もかなり減少する

・人に出来る仕事がどんどん減っていることが体感的にもわかるようになる

・これまでホワイトカラーに就職していた層がブルーカラー職に流れ込む

・ブルーカラー職は体力や器用さだけでなく、先端機器やAIアルゴリズムと協業できるインテリジェンスや専門スキルが求められる

・ブルーカラー職に求められる能力基準は上がるが、基本的に給料は上がらない

・専門技術を持つ技術職、新しい発明を出来る研究者、AIアルゴリズムやロボット機器のメンテをするエンジニア、事業を作れる起業家、は依然として重宝される

・専門職としての「管理職」は淘汰され、ブルーカラー職やエンジニア職が管理も兼ねて行うことになる

・事業に金を出せる資金力のある経営者や投資家は安泰

・職にあぶれる無職やフリーライダーが大量に市中にあふれる(ベーシックインカム的な制度が実現するかは不明)

 

結論から言えば、ブルーカラー職の給料が上がって、みんなから尊敬される仕事になる!みたいな世の中にはなりません

ホワイトカラーの仕事もブルーカラーの仕事も減って、残ったブルーカラー職に求職希望者が殺到します。残ったブルーカラー職は給料が上がるどころか、より高い技能を求められるようになります。体力があれば馬鹿でも出来るような仕事はなくなり、体力や手先の器用さを持っているのは最低限の当然のこととされ、プラスαとして最新のAI技術やロボットを扱える知性も求められます。

最終的には、フィジカルも優れていて頭も良い超人にしかできない仕事ばかりになります。人に求められる基準自体が上がっているので、超人ですら別にそれが当然のこととして尊敬されることはありません。超人に満たない層は尊厳自体を奪われ、無職や浮浪者として街に大量に溢れ出すことでしょうね。

 

「えっ?何そのディストピアは?いくらなんでもそうはならないでしょ?」って思った人。楽観や希望的観測は一切無いと断言できますか?

自分が認知バイアスに囚われていることをメタ認知しなさい。心理的負荷や不安感を軽減するために、不快な現実や困難な問題から目を背けて、楽観的に考えてしまう傾向があります。要は「逃げ」ですね。

この心理特性は、問題を先延ばしにする、現実から目をそらすために他のことに没頭する、問題を軽視するなどが挙げられます。このような回避的思考は、問題の本質を見過ごしてしまったり問題がさらに悪化する可能性がある。

 

ディストピアが怖いからって、「ディストピアなんて来るわけない!」と叫ぶことには何の意味もない。心が弱いから辛い現実と厳しい未来を直視できねえんだろ?

あなたがすべきことは「厳しい未来でどう生きるか?」という現実的な思考と具体的で合理的な行動です。

 

 

ブルーカラー職が人工知能時代に生き残るために準備する2つのこと

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では、人にとってはかなり厳しいことになる人工知能時代を生き残るためにはどうすれば良いのでしょうか?2つのポイントを解説します。

 

①IT・人工知能の知識を身につけ続ける

AIに完全に代替されない職業においても、機器やツールの機械化・AI化・IoT化・自動化はこれまで以上に加速度的に進みます。

例えば、建設現場でのドローン作業、山岳トンネルの切羽評価のAI化、AI搭載油圧ショベル、溶接AIロボット等、さまざまな機器やツールが生まれてきています。これらは特定の職種の仕事を完全に代替するものではなく、一部の仕事を助けてくれるテクノロジーです。

これからのブルーカラー職は、このような最新テクノロジー機器を使って仕事を進めることを求められるようになります。「機械が苦手」といった昭和の老害のような泣き言はもう通用しない時代のです。

既にプログラミングが義務教育化されましたがITリテラシーはこれからの時代に必須となるので、職種に関わらず身に着けていく必要があります。仕事が完全にテクノロジーに代替されなくても、もはや仕事場にITテクノロジーが入ってこない職種などはなくなるのです。

 

さらにIT・人工知能の知識は一度勉強したら終了ではなく、永遠に勉強を続けて知識をアップデートする必要があります。

テクノロジーは日々進化し続けます。別記事で淘汰されるブルーカラー職一覧を書きましたが、これも今後のAIの進化の方向性によって変わってくる可能性も高いです。

先端テクノロジーの動向を常に把握しつつ、自分の仕事にテクノロジーを活かし、進化し続けるAIに仕事を奪われない方向のスキルを伸ばしていく、といったプロセスを意識することが大切です。そして、状況に合わせて臨機応変に軌道修正しつつ人材としての価値を失わないようにキャリアパスを築いていく必要があります。

 

②AIが模倣しにくいことをやる、AIにできないことをやる

よく「AIは肉体を持っていないから、筋力や体力は人間の強みだ!」とか寝言いってる人がいますが、これは誤りです。実際にIoT機器やロボット製品は増え続けていますし、そもそもパワーアシスト系は機械の得意とする領域だからです。人間のフィジカル的な強みを活かすなら「手先の器用さ」「機械が真似しにくい手業」等を磨く方がまだ良いでしょう。工場内ならともかく、外界の現場で人間が五感で都度判断しつつ細かい調整をして仕上げていくような仕事は、実は機械化の難易度が高いのです(だから土木建設作業員はAI代替されにくい)。

そして、AIで完全に代替できない仕事は起業家・投資家です。

人工知能は資産をもっていないですし、借金をしたり投資をすることが出来ませんし、事業の失敗の責任を取ることもできません。今後、人工知能に人間と同じように人権が認められた場合は、人工知能自体が資産を保持し人工知能自身の判断で投資を行う可能性もありますが、これはまだSFレベルの未来の話になります。投資判断にAIを使用することは今後は当然となりますが、これはあくまでツールとしての使用となります。当面は「投資の最終決定」「責任を取る」は人の仕事のままでしょう。

また、人工知能開発には充分な学習データが必要になりますので、まだデータが存在しない全く新しいものには一切対応できません。新しい事業を作る起業家、新しい仕組みを作るエンジニア、新しい法則を発見する研究者、新しい製品を開発する開発者、等の人達にしてみればAIは全く驚異になりません。まだ誰もやっていない新しいことにチャレンジし続ける意識を持ちましょう。「AI時代での人間のアイデンティティ=新しい領域への挑戦と変化」ということです。

 

個人的にオススメのブルーカラー職は「ロボット開発エンジニア」です。

AIロボットの市場は今後確実に増加します。プログラミング・機械工学・電子工学の知識を保有し、実際にロボットを作ったりメンテナンスできる技能を持っている技術者は重宝されます。さらに、エンジニアとして身に着けた知見を用いてAI分野の新規事業を立ち上げることも可能ですので、将来的に経営を学び起業家・投資家に転身することも可能です。

 

 

以上です。

大切なことは人工知能に仕事を奪われるからといって、「俺達の仕事を奪うな!人工知能ハンターイ!」と叫ぶような「恥ずかしい底辺のクズ」にならないように注意することです。日本の未来の足を引っ張るだけのお荷物は社会に必要ありません。

本記事ではブルーカラー職について触れましたが、当然ながらホワイトカラー職種はもっと大きな代替が起こります。ブルーカラーもホワイトカラーも常にAIやテクノロジーの動向をチェックし、人工知能が進化し続ける世の中で自身のスキルや考え方をアップデートしつづける意欲と、柔軟に変化に対応していく意識が重要となります。