インターネットやSNSで頭の悪いブルーカラーが「これからはブルーカラーの時代だ!」「人工知能が奪うのはホワイトカラーの仕事だ!」と叫んでいるのをご存知でしょうか?
いやはや、これだから底辺負け組のブルーカラーは困りますね・・・。頭の中に脳みそではなく筋肉でも入っているのでしょう。
AIの進化で事務作業が自動化され、ホワイトカラーの仕事の価値が下がれば、AIで代替が難しい「ブルーカラー、肉体労働者の地位が相対的に上がる」まである気がする。勉強ばかりして来た秀才達は肉体労働の世界ではポンコツ。これからは筋力と体力の時代が来ることを確信し、ジムに週8で通うことを決意
— ふっき (@yumenbiz) July 5, 2023
これからの時代はAIと発達と浸透により中途半端なホワイトカラー仕事よりも手を使い体を使い気を使うエッセンシャルワーカーやブルーカラーの需要の方が高まって行くんだから、大学に行かずに高卒で働くことが大きなインセンティブになる社会にした方が時代には合ってるよね。https://t.co/64ECKMzolH
— ポンデべッキオ (@pondebekkio) March 16, 2023
Twitter、本当にブルーカラーの人たちに対する敬意が欠片もないんだよな。
— くろがね (@metal_black2) June 18, 2023
ホワイトカラーなんてこの先AIに取って代わられる可能性が極めて高いのに。
当然ブルーカラーの人の価値は上がるし、今だって支えてるのはブルーカラーの人よ。
なんでって、当分AIが肉体を持つことはないからだよ。
4/ AIによる自動化の影響は誰が受ける?
— 森山大朗(たいろー) Work in Tech! (@tairo) April 5, 2023
・全米3分の2がAIによる自動化で何かしら影響を受ける
・現時点で4分の1はAIによって自動化される可能性
ホワイトカラーほど影響は大
・アドミ業務(46%)
・法律関係(44%)
ブルーカラーほど影響が少ない
・建設(6%)
・メンテナンス(4%)
次へ ↓ pic.twitter.com/lWQdkm5ELZ
このような底辺負け組肉体労働者がSNSでマヌケな大合唱をする理由は以下の2つです。
1つ目の幼稚の嫉妬心ですよ。
ブルーカラー職種の労働者は、猛暑の中でも肉体労働に汗水流して社会基盤を支えていますが、待遇が悪かったり薄給であることが多い。一方でホワイトカラーは快適な環境で働いているし、高給で現代的な生活をしている人も多い。これまでは、勝ち組ホワイトカラーがSNSを通してキラキラした生活を発信するのを見て、幼稚な負け組ブルーカラーは指をくわえて嫉妬しながらROMってたわけです。
そこで最近出てきたのがChatGPT等のAI技術。これらのAI技術がホワイトカラーの仕事を奪っていっているのを見て、「ホワイトカラーざまあwwwこれからはブルーカラーの時代w」って言ってるわけです。頭が悪いだけでなく性格も悪い。人格を疑うどころか正直こういうのが同じ人間だと思うと気持ち悪いですね。もちろん大多数のマトモな肉体労働者の方はこんな思考はしないんですけど、嫉妬に狂った幼稚なブルーカラーってマジでこういう思考してるんですよ。驚きでしょ?
2つ目は無知です。
「人工知能が仕事を奪う!」って話題性ばかりが広まって、「実際のところAIで何が出来るのか?」「現在、自動化技術・IoT・人工知能の実用研究ってどういう方面で研究が進んでいるのか?」を全く勉強してない連中が多い。
もちろんホワイトカラーでも無知は存在し最新テクノロジーの研究や論文をチェックしていない人も多いのですが、ブルーカラーや肉体労働者は特にテクノロジーの進歩に無関心な人が多いという印象を受けます。
割とマジで「AI=ChatGPT」とか思ってそうで、妄想の中の人工知能をベースに語ってるんだよね、こういう連中。
当たり前の話ですが、ホワイトカラーでもブルーカラーでも、今後AIによって代替される領域と代替が難しい領域に別れていきます。以下記事でも少し触れました。
⇒【炎上】底辺職業ランキング2023。ブルーカラーは底辺の仕事。早くAI代替しろ!
ホワイトカラーなら全てダメでブルーカラーなら全て大丈夫って話ではないので、「ホワイトカラー vs ブルーカラー」みたいな二項対立構図の思考をしてしまう時点で頭が悪いんですよ。
冷静で合理的な思考をすることができず、このような短絡的な思考をしてしまうのは「AI技術の知識がないため、自分に都合の良い楽観視をしたり極論に走る」「ホワイトカラーに対しての嫉妬や怒りなどの幼稚な感情がある」等が原因です。
ブルーカラーに限らず、SNS上に存在する「従業員vs経営者」「若者vs高齢者」「子持ちvs子なし」「未婚vs既婚」「男vs女」「働く女性vs専業主婦」・・・といった二項対立の概念に釣られて「つい一言いいたくなる」「対極層の発言を見てイライラする」ような人は、完全に「情弱カモ」「社会の養分」と自覚しろ。日常のストレスや嫉妬心を抱えてる人に限って思考停止しやすい。
本質的背景にあるのは、人が物事を自分のせいにしたがらず他罰的な思考をする心理特性。現実の出来事が二項で完全理解できることなどは実際にはないが、"二項"という一見理解しやすい対立構造がそれを助長する。国家が仮想敵国を作って「自国vs敵国」の構図を見せて国民を煽動するのと同じ。馬鹿だけが発症する病気ということです。
今はまだ多くの人は10年後に人型ロボットを街なかでみるような世界を想像していないだろうけど、2025年末までに汎用人型ロボットの実現可能性を多くの人が論じ始める気がする。
— bioshok(INFJ) (@bioshok3) May 17, 2023
20年代後半からホワイトカラーの仕事が激変しはじめて、30年代半ばからブルーカラーにもAIの影響は来るはず。
それではブルーカラーや肉体労働者はどうなるのでしょうか?2050年を大胆予想してみましょう。
・ホワイトカラーの仕事は壊滅的に減少する
・ブルーカラーの仕事もかなり減少する
・人に出来る仕事がどんどん減っていることが体感的にもわかるようになる
・これまでホワイトカラーに就職していた層がブルーカラー職に流れ込む
・ブルーカラー職は体力や器用さだけでなく、先端機器やAIアルゴリズムと協業できるインテリジェンスや専門スキルが求められる
・ブルーカラー職に求められる能力基準は上がるが、基本的に給料は上がらない
・専門技術を持つ技術職、新しい発明を出来る研究者、AIアルゴリズムやロボット機器のメンテをするエンジニア、事業を作れる起業家、は依然として重宝される
・専門職としての「管理職」は淘汰され、ブルーカラー職やエンジニア職が管理も兼ねて行うことになる
・事業に金を出せる資金力のある経営者や投資家は安泰
・職にあぶれる無職やフリーライダーが大量に市中にあふれる(ベーシックインカム的な制度が実現するかは不明)
結論から言えば、ブルーカラー職の給料が上がって、みんなから尊敬される仕事になる!みたいな世の中にはなりません。
ホワイトカラーの仕事もブルーカラーの仕事も減って、残ったブルーカラー職に求職希望者が殺到します。残ったブルーカラー職は給料が上がるどころか、より高い技能を求められるようになります。体力があれば馬鹿でも出来るような仕事はなくなり、体力や手先の器用さを持っているのは最低限の当然のこととされ、プラスαとして最新のAI技術やロボットを扱える知性も求められます。
最終的には、フィジカルも優れていて頭も良い超人にしかできない仕事ばかりになります。人に求められる基準自体が上がっているので、超人ですら別にそれが当然のこととして尊敬されることはありません。超人に満たない層は尊厳自体を奪われ、無職や浮浪者として街に大量に溢れ出すことでしょうね。
「えっ?何そのディストピアは?いくらなんでもそうはならないでしょ?」って思った人。楽観や希望的観測は一切無いと断言できますか?
自分が認知バイアスに囚われていることをメタ認知しなさい。心理的負荷や不安感を軽減するために、不快な現実や困難な問題から目を背けて、楽観的に考えてしまう傾向があります。要は「逃げ」ですね。
この心理特性は、問題を先延ばしにする、現実から目をそらすために他のことに没頭する、問題を軽視するなどが挙げられます。このような回避的思考は、問題の本質を見過ごしてしまったり問題がさらに悪化する可能性がある。
ディストピアが怖いからって、「ディストピアなんて来るわけない!」と叫ぶことには何の意味もない。心が弱いから辛い現実と厳しい未来を直視できねえんだろ?
あなたがすべきことは「厳しい未来でどう生きるか?」という現実的な思考と具体的で合理的な行動です。
では、人にとってはかなり厳しいことになる人工知能時代を生き残るためにはどうすれば良いのでしょうか?2つのポイントを解説します。
AIに完全に代替されない職業においても、機器やツールの機械化・AI化・IoT化・自動化はこれまで以上に加速度的に進みます。
例えば、建設現場でのドローン作業、山岳トンネルの切羽評価のAI化、AI搭載油圧ショベル、溶接AIロボット等、さまざまな機器やツールが生まれてきています。これらは特定の職種の仕事を完全に代替するものではなく、一部の仕事を助けてくれるテクノロジーです。
これからのブルーカラー職は、このような最新テクノロジー機器を使って仕事を進めることを求められるようになります。「機械が苦手」といった昭和の老害のような泣き言はもう通用しない時代のです。
既にプログラミングが義務教育化されましたがITリテラシーはこれからの時代に必須となるので、職種に関わらず身に着けていく必要があります。仕事が完全にテクノロジーに代替されなくても、もはや仕事場にITテクノロジーが入ってこない職種などはなくなるのです。
さらにIT・人工知能の知識は一度勉強したら終了ではなく、永遠に勉強を続けて知識をアップデートする必要があります。
テクノロジーは日々進化し続けます。別記事で淘汰されるブルーカラー職一覧を書きましたが、これも今後のAIの進化の方向性によって変わってくる可能性も高いです。
先端テクノロジーの動向を常に把握しつつ、自分の仕事にテクノロジーを活かし、進化し続けるAIに仕事を奪われない方向のスキルを伸ばしていく、といったプロセスを意識することが大切です。そして、状況に合わせて臨機応変に軌道修正しつつ人材としての価値を失わないようにキャリアパスを築いていく必要があります。
よく「AIは肉体を持っていないから、筋力や体力は人間の強みだ!」とか寝言いってる人がいますが、これは誤りです。実際にIoT機器やロボット製品は増え続けていますし、そもそもパワーアシスト系は機械の得意とする領域だからです。人間のフィジカル的な強みを活かすなら「手先の器用さ」「機械が真似しにくい手業」等を磨く方がまだ良いでしょう。工場内ならともかく、外界の現場で人間が五感で都度判断しつつ細かい調整をして仕上げていくような仕事は、実は機械化の難易度が高いのです(だから土木建設作業員はAI代替されにくい)。
そして、AIで完全に代替できない仕事は起業家・投資家です。
人工知能は資産をもっていないですし、借金をしたり投資をすることが出来ませんし、事業の失敗の責任を取ることもできません。今後、人工知能に人間と同じように人権が認められた場合は、人工知能自体が資産を保持し人工知能自身の判断で投資を行う可能性もありますが、これはまだSFレベルの未来の話になります。投資判断にAIを使用することは今後は当然となりますが、これはあくまでツールとしての使用となります。当面は「投資の最終決定」「責任を取る」は人の仕事のままでしょう。
また、人工知能開発には充分な学習データが必要になりますので、まだデータが存在しない全く新しいものには一切対応できません。新しい事業を作る起業家、新しい仕組みを作るエンジニア、新しい法則を発見する研究者、新しい製品を開発する開発者、等の人達にしてみればAIは全く驚異になりません。まだ誰もやっていない新しいことにチャレンジし続ける意識を持ちましょう。「AI時代での人間のアイデンティティ=新しい領域への挑戦と変化」ということです。
個人的にオススメのブルーカラー職は「ロボット開発エンジニア」です。
AIロボットの市場は今後確実に増加します。プログラミング・機械工学・電子工学の知識を保有し、実際にロボットを作ったりメンテナンスできる技能を持っている技術者は重宝されます。さらに、エンジニアとして身に着けた知見を用いてAI分野の新規事業を立ち上げることも可能ですので、将来的に経営を学び起業家・投資家に転身することも可能です。
以上です。
大切なことは人工知能に仕事を奪われるからといって、「俺達の仕事を奪うな!人工知能ハンターイ!」と叫ぶような「恥ずかしい底辺のクズ」にならないように注意することです。日本の未来の足を引っ張るだけのお荷物は社会に必要ありません。
本記事ではブルーカラー職について触れましたが、当然ながらホワイトカラー職種はもっと大きな代替が起こります。ブルーカラーもホワイトカラーも常にAIやテクノロジーの動向をチェックし、人工知能が進化し続ける世の中で自身のスキルや考え方をアップデートしつづける意欲と、柔軟に変化に対応していく意識が重要となります。
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