近年では、未婚率が増加していることから「結婚しないことも選択肢である」という認識が広まっています。
また、女性に対するハラスメントも注目されていることから、職場でのハラスメント対策も進んでいます。
しかし、その中でも解決されていないのが、独身男性に対する結婚ハラスメントです。責任感や昇進などを理由に「結婚した方がいい」とハラスメントが行われ、結婚ハラスメントによって悩んでいる独身男性の方もいるのではないでしょうか。
そこで、今回は「男性に対する結婚ハラスメント」「男性に対する結婚ハラスメントの例」についてご紹介していきます。
結婚ハラスメントとは、未婚の方に対して「結婚しないの?」などの嫌がらせ行為や時代遅れの価値観の押し付けを行うことを指します。
結婚ハラスメントは、別名「シングルハラスメント」「マリッジハラスメント(マリハラ)」と表現されており、近年では女性だけではなく、男性も被害に遭っているのが特徴です。
一般的に職場の上司からの結婚ハラスメントが多く、企業の問題として取り上げられています。こういうマウントをする層は、時代遅れの昭和の価値観を未だに誇示している中高年層に多いです。
しらなかった。結婚=幸せという価値観をおしつけるような発言や、既婚者=勝ち組的マウントで独身の人を傷つけるような態度を「シングルハラスメント」っていうらしい。性別関係なく、結婚が良いことビームでダメージや不快感をあたえると、それにあたるらしい。え、そこら中にありません?と思った。
— なずめろ (@naz_iro) February 27, 2023
私がいつか恋愛結婚出産するのが決定事項かのように、それ前提に話されるのがしんどい。どんなタイプの男が好きか、いつまでに結婚したいか、ハムさんも結婚して子供産まれたら云々、子供できたらわかるよ云々。やめてくれ。すごくすごく苦痛。恋愛結婚出産の話題を振るのはハラスメントだと知ってくれ
— ハム (@mn_jy_) February 25, 2023
結婚ハラスメントは、内輪に関するハラスメント行為が多く「傷つくけど、泣き寝入りするしかない」と思っている男性の方も多いと思います。また、上司から結婚ハラスメントを受けている場合は、その場のノリが多いことから「訴える」とまでいかないこともあるのです。
しかし、職場内での結婚ハラスメントは労働基準法に引っかかることから、男性の方でも企業側の違法性を訴えることが可能です。さらに、結婚ハラスメントは「他人の権利を侵害する」という民法にあたるため、過激さによって損害賠償請求を行うこともできます。
発言した上司たちに悪意はないことが多いですが、それを受けた方が精神的苦痛を受けていれば悪質性が高くなります。あまりにも酷い結婚ハラスメントの場合は、まず専門の機関に相談することが大切です。
女性へのハラスメントが注目される中で、男性へのハラスメント被害も多くなっています。
その理由として「離職」と「女性のみが注目される」というものがあり、結婚をイメージすると男性よりも女性の方がシビアになることから、男性への発言に悪意を感じなくなってしまうのです。また、男性の中には結婚ハラスメントを受けていても「結婚しない自分が恥ずかしい」「相手が言っていることは合っている」と思ってしまう傾向が強くあり、自分自身の落ち度に注目してしまうことがあります。
さらに「結婚することで責任を感じられる」などと上司から言われてしまうと、自分の不甲斐なさにモチベーションが下がってしまうことでしょう。モチベーションが下がっていけば、次第に離職を考えるようになってしまいます。
この訴えることがない「離職」によって、企業の結婚ハラスメントの事実がなくなってしまうのです。結婚ハラスメントを受けた男性が「結婚ハラスメントで辞職します」と、はっきり伝えるケースはないに等しいことから、被害を受けた男性が不快感を抱えたまま離職していきます。
女性の結婚ハラスメントは想像できますが、男性への結婚ハラスメントをイメージできない方も多いのではないでしょうか。男性に多い結婚ハラスメントは、以下のようになっています。
「結婚してからが一人前だからな」
「結婚していないから、責任感がないんだぞ」
「結婚して無い奴は精神が未熟」
「独身だから昇進を気にしなくていいよな」
「独身だから、休日でも出勤できるよね」
「結婚していないから、仕事もうまくいかないんだぞ」
さっさと結婚した方がいい
— ??. (@d_lzaizhkd) March 1, 2023
子ども早く見せて
この言葉はシングルハラスメントです
自分の友人や兄妹などの近しい人にはきっと皆様、未婚の人に敢えてそれを言わないはず
それがハラスメントだと知っているから
アイドルに関してもそれを言うのはハラスメントだと気づいて欲しい
このように、上司の場合は「自分が親」のように接してくる場合が多く、同僚の場合は「価値観の押し付け」をしてくるケースが多いのです。実際には時代遅れの昭和の価値観なので、言われている側としては「何いってんのコイツ?」という感じなのですが、こういうハラスメントをする人間は時代についていけない老害の事が多く自分が押し付けている価値観が現代ではもはやマイノリティ意見になっていることにすら気が付いていないのです。
上記の言葉を見れば分かりますが、本人も悪意を持って結婚ハラスメントをしていないケースがあるため、パワハラ被害として周りから認識されないこともあります。
しかし、結婚する・しないは人の勝手であり、事情があって結婚しない男性も多くいます。そのような男性に対して、土足で心の中に踏み込んで傷をつけるという行為は、許されるべきではありません。
職場で結婚ハラスメントを受けるようになると「自分も結婚しないと」「早くこの嫌がらせから脱却したい」と思う男性が増えていきます。
しかし、そのような思いになるのは35歳前後の方が多く、遊び相手も減ることから結婚願望も一層強くなっていきます。ところが、35歳前後から婚活を始めても不利な立場に立たされることが多く、うまくいかない男性の方が増加します。
そのような事態になると、せっかく昇進したのにも関わらず、幹部から「まだ、結婚しないのか?」「人の上に立つ立場なんだから、そろそろ結婚を」と結婚ハラスメントが続いてしまうのです。このように、結婚する願望がでたタイミングの時には「結婚が厳しい」ということもあり、結婚ハラスメントを引き続き受けてしまう男性も実在します。
以下記事で詳しく解説しましたが、「現代では結婚することは当たり前ではありません」。
シングルハラスメントで価値観を押し付けてくるのは"古い人間"ですので、このような馬鹿な人達の言葉を真に受けて、「結婚しなければならない」と思い込んでしまうことが最も愚かな事です。
現代は結婚のメリットは大きく減少しデメリットばかりが増えています。馬鹿の間抜けなマウントを真に受けて結婚して人生を棒に振ることが無いように気を付けてください。
昭和は独身ハラスメントが酷かった。アニメやドラマでも陰キャを無理やり自己啓発したり、非モテが悪人枠だったりむごいしうち。リアルでも独身はいじめられていた。職場の同調圧力や親の命令でむりやり結婚させられていた。窮屈で我慢する結婚だった。
— 小原美香子 (@alen_bluebee) February 28, 2023
私も20代の頃は洗脳キマってて取り敢えず子供産むものだと思ってた。でもいざそれが現実味を持ち出したら「なんか嫌、無理」という気持ちがあって、私の場合はそれを尊重できたのだが日本にいる人は未婚子無しハラスメントがきつすぎて「とにかく楽になりたい」って気持ちで結婚出産する人も多いと思う
— 井上巻き貝 (@inoue_goku) March 3, 2023
今回は「男性に対する結婚ハラスメント」「男性に対する結婚ハラスメントの例」について、ご紹介しました。女性に対するハラスメントは注目されますが、男性に対するハラスメントの注目力が少ないことから、一人で抱え込んでしまっている方も多くいます。
しかし、性別関係なく職場や両親からの結婚ハラスメントは、精神的なストレスがかかることから、酷い場合は専門機関に相談することが大切です。
ところで…。このような異常既婚者がハラスメント・マウント攻撃を仕掛けてくるのは何故かご存知でしょうか?
その心理メカニズムを解説すると上記の図解のとおりです。以下記事で詳しく解説しています。
⇒図解!独身に結婚マウントしてくる気持ち悪い既婚者の心理と返し方
異常既婚者の主張は論理的にオカシイものがほとんどです。それは何故かというと論理で語っているのではなく、ポジショントークしているだけだからです。頭が悪くメタ認知能力が低いため、自分の心理が「環境」や「自分自身の選択」によって無意識下で誘導されていることを俯瞰視できていないのです。
逆に「論理的根拠もないのにやたらと独り身であることに固執する独身者」もだいたいポジショントークです。上述記事でも書きましたが、ポジショントークしているのは「不幸な既婚者」と「不幸な独身者」です。大切な事は「心に余裕がある本当のオトナ」とのみ人間関係を築き、わざわざマウントしてくるような底辺層とは関わらないようにすることです。
これ
— スキゾイドくん????弱者は自己責任 (@doctor_anan) September 15, 2022
残念独身は「結婚するな」「結婚コスパ悪い」と言い残念既婚は「結婚しろ」「結婚子育して一人前」と言う
現状にストレスある奴ほど認知的不協和から自分の立場を肯定擁護する言葉が出る
逆に幸福独身既婚は「美人嫁いいね」「自由でいいね」と褒め合いに
余裕ある奴はポジショントークしない https://t.co/RpZ5m1YEvT
具体的な事例を挙げていきます。独身者に攻撃を仕掛けてくる異常既婚者の主張は以下のようなものが多いですので、実際にこういうことを言われたらその攻撃者とは人間関係ごと切り捨てた方が良いです。また、ネットでこういう主張を見かけたら「ヤバい奴」の可能性が高いので関らないようにすることをオススメいたします。
■「何で結婚しないの?」
■「みんな結婚しているよ?常識だから」
■「早く結婚した方がいいぞ」
⇒典型的なポジショントークですね。人間は社会的動物であり原始人の頃から集団に迎合する価値観を持つように進化してきたので、現代になっても周りと異なる行動を取る事にストレスを感じる人間は多いんですよ。だから「結婚している自分の状態」を集団内で一般的な状態であると思い込みたい心理が見え隠れしています。こういう人間は周りから逸脱した行動を怖がり、「フツーは」「一般的には」「常識」といった言葉を頻繁に使い、自分がマジョリティ側に含まれてるかや自分と同じ意見の人が多いかなどを執拗に気にして周りの顔を伺います。一言で言えば「自分が無いダサいビビリ野郎」ですね。
■「辛いこともあるけど、結婚は幸せだぞ!」
■「●●(ネガティブ要素)だけど結婚してよかった」
■「妻子に冷たく扱われても働いて家に金を入れる。男はそれでいい」
⇒こういう言葉をしきりに連呼している人を見たら「結婚して不幸になった可哀そうな人なんだな」と温かい目で見守ってあげましょう。上述したとおり、逃げられない状態になると、仮に不幸であったとしても自分の状況を肯定するように無意識下で自己洗脳が進むんです。納得してない部分があるにも関らず、自分を納得させるような諦めの心理が見え隠れしているのが特徴。「給料は安いけど、仕事が楽しいし社会の役になってる」みたいな発言しちゃう社畜と一緒です。「仕事つまらない」「役立たず」「薄給」の三重苦だと自分の存在意義を疑い自己肯定感が下がる。だから「仕事が楽しい」ということにして自分の心を騙す。一言で言えば「心が弱い逃げ野郎」ですね。
■「独身者はフリーライダー!」
■「独身税払え!既婚者の社会保障を拡充しろ!」
■「産め圧をもっと上げて、結婚出産しない人を社会で差別すべきだ!」
⇒ポジショントークする段階を既に越えてしまっていて、相手を攻撃することに狂ってしまった異常者です。こういう二項対立→攻撃の図式にはまってしまう人間って、ポジショントークする馬鹿の中でも特に頭が悪い層です。馬鹿ほど物事を自分のせいにしたがらず他罰的思考・他責思考する心理特性があり、「若者vs高齢者」「働く女性vs専業主婦」「子持ちvs子なし」「未婚vs既婚」「男vs女」等の二項という理解しやすい対立構造がそれを加速させるんです。軍事国家が煽動する「自国vs敵国」の構図に乗ってしまう馬鹿国民が歴史上にたくさんいたことからも分かります。実際の世の中は二項で説明できるほど単純ではないのですが、知能が低い人ほどシンプルに理解したがるのです。一言で言えば「頭が悪い異常者」ですね。
■「独身者は社会的信用がない」
■「結婚しないのは親不孝」
■「女は子供を産んで1人前」
⇒昭和脳おじさんタイプです。現実にそぐわない時代錯誤なことを平気で言ってきます。最初の典型的ポジショントーク型の一種なのですが、このタイプは時代遅れの価値観を前に出してきますので気持ち悪さ3倍です。結婚に限った話ではなく古い価値観の正しさを語ってくる人間・押し付けてくる人間はほぼ「新しい価値観に対応できない」「新しい価値観のせいで相対的にヒエラルキーが下がった」立場の連中です。一言で言えば「加齢で脳が劣化したオッサン」ですね。
■「進化心理学的には~」
■「生物なら子供を産んで増えるのは本能」
■「結婚して子供を産まないと淘汰される」
⇒最近増えた進化心理学等の似非科学を根拠にポジショントークする層です。進化心理学は帰納法に基づいており演繹的視点に欠けています。簡単に言うと仮説を立てただけで実験によって検証はされていません。さらに気持ちが悪いのは、この進化心理学を自分流に捻じ曲げて都合よく解釈する層がたくさんいることです(Twitter等で進化心理学を語っているアカウントはほぼ学者ではありません)。例えば「生物は繁殖するのが正常で子供を作らないのはおかしい」は典型的な嘘。高校で習う密度効果の事すら知らずに発言しているのでしょう。一言で言えば「無知な似非科学信者」ですね。
以上です。
他にもタイプはいるかと思います。執拗に特定の価値観を押し付けてくる人を見かけたらポジショントークしている可能性を疑いましょう。こういう連中は知能が低いので「ポジショントークしている自分自身」を俯瞰視・客観視することができません。近寄らないようにすることをオススメ致します。
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